ずっと通い続けているカフェがある。
お気に入りの本を読みたい時、物思いに耽りたいとき。
自転車を漕いで自然と来てしまう。
白で統一された内装と美味しい食べ物。
それだけではない。
お洒落なだけのカフェとは一線を画すものがある。
店内に響く声や差し込む陽の光の柔らかさ。
一言では表現しきれない心地良さがこのお店にはある。
通い続けて6年も経っているがいつも「いいな」と感じさせてくれる事に素直に感心する。
お店にも商品にも永く続くものとすぐに飽きられてしまうものがある。
良いデザインとはなんだろう。
答えの出ない問いに想いを馳せる。
でも、確かなものがある。
良いデザインと出会うとき包み込まれるような気持ちを覚える。
表面的ではない根底にあるものが伝わってくるからなのだろう。
このお店のように、派手さはなくても大切な何かを感じさせるデザインをしたいと思う。
その想いがいつか「永く愛される」に繋がると信じて。
デザイナーとして決して見逃してはいけないものを
このお店はいつも気づかせてくれるのです。