デザインのなかでもロゴは大切な存在だと思っている。
お洒落なもの、シンプルなもの、複雑なもの、昔から変わらないもの。
今までさまざまなロゴデザインに触れてきた。
どんなに素敵な店構えでもロゴに違和感があると入るのを躊躇ってしまう。
その一方でロゴに惹かれて入店し、その店の商品の見方が変化した経験が何度もある。
ここまで人の気持ちを左右するのだと思うと「デザインの要」と言っても言い過ぎではない。
ロゴの作品集を制作することにしたが、私らしいデザインの軸が必要だと思い、
今まで心惹かれたロゴデザインを思い返してみて一つ共通点を見つけた。
それはタイプやフォントの共通点ではなく、パッとみて「いいな」と感じる気持ちだった。
形状の好みは人それぞれあるのだけれど、そこに気持ちを注ぎたいと思えるかどうか。
それが大切なのだと思い迷いが晴れて一気に作り上げた。
ロゴはそれ単体ではただのカタチなのかもしれない。
でも心を込めてデザインしたものが、お店の人やお客様から「いいな」と思われてすくすく成長する。
その過程があってこそ愛されるロゴデザインになりゆくのだと思う。
「いいな」
「かわいいな」
見る人の素直な感情がたくさん注がれますように。
そんな思いを込めながら作品集を作りました。
2021.7